和歌山田辺の旅と南方熊楠のこと

南方熊楠さんが好きで
以前 和歌山の田辺に
南方熊楠資料館を目指して出かけました。
なぜかその時の写真、
海と晩ご飯のしらす丼が見つかりません。
がっくり。

 

言わずと知れたですが

南方熊楠さんは和歌山が生んだ
世界に誇れる民俗学者、生物学者です。
(他にも色々肩書きがあります)

 

とても風変わりな人だったみたいですね。
すごい功績を残された方ですが
実際に自分の近くにいると
ちょっと大変な人かもしれません。
猫が大好きという点にはシンパシーを感じますが。

 

彼は熊野の森の中に何日も籠って
植物や粘菌を採取していました。
昭和天皇にキャラメル箱に入れた粘菌を突然プレゼントして
周囲を凍り付かせたというエピソードもあります.

 

彼は偉大な学者ですが
森や大自然の中で瞑想をすることによって
学術的な知性を導きだしていたとも言われ
すごくスピリチュアルな人物でもあります。
結果、森の中で覚醒体験したとか…?

 

有名な「南方曼荼羅」。
資料館ではマンダラのTシャツも売ってました(^~^)

 

熊楠の生きた時代、
日本では複数の神社を1つにまとめる「神社合祀令」が出されました。
これには国家神道の権威を高めるためだけでなく、
ビジネス的な側面も大いにあったようです。
樹齢何百何千年という神社の巨木は価値が高く、
お金に換えられ
情け容赦なく伐採されていきました。

 

なんで目先のお金に目がくらんで
もっと壮大な財産をわざわざ無くそうとするんだろう人間は。
ってこういう過去のことを聞くといつも思ってしまいますね。
これに激怒し、神社合祀反対運動を行ったのが熊楠さんでした。

 

「エコロジー」という言葉を
日本に初めて広めた人物でもあったようです。

 

森の木一本切る事が
森羅万象全てに繋がっている
目先の一本を失うだけのことじゃないんだよ
ということを訴えたんですね。

 

当時の日本人にはまだエコロジーだとかの発想はなかったようです。
生態系のバランスが崩れることと同時に
生命主体それ自身が一つのものであるということ
それを森の中で覚醒体験し
叡智を得たのでしょう。

 

そんな南方熊楠さんを訪ねて

和歌山県田辺に訪れました。
暑い夏の日だった・・・。

 

熊楠資料館に設置されている
顕微鏡を覗くと、
粘菌がうじゃうじゃしていました。

難しい資料が沢山ある中に
水木しげるさんの「猫楠」が置いてありました。
熊楠さんが飼っていた猫の
猫楠の視点で見た熊楠さんの伝記。
猫が語り部です。

 

まあ水木しげる調なので
お父はん、お母はんが幽霊で出てきたり
魔女が出てきたりと
フィクションとノンフィクションが入り交じり
全部本気でとらえるとえらいことになりそうですが。
でも本質的なことは理解できる本でした。

・・・なんてえらそーですねw

 

それにしても水木さんの猫の描写力は素晴らしいなぁ。
猫楠がごんの猫背とそっくり。

 

物語に幽霊が出てきますが
実際、彼は霊の研究もしていたようですね。
あとゲイの研究も(・∀・)

 

粘菌の世界は奥が深いです。
例えば人が肉眼で見る限り
木はすっかり朽ち果てていて
ドロドロの変な腐ったようなものがついている、と(笑)

 

この木はもう完全に死んでいて腐って
あとは土に還るだけなんだなって、見えるんですが。

 

でもまさにその状態の時に
顕微鏡の中では
丸いぷりぷりしたようなものや
綿帽子みたいなのや
カラフルな珊瑚みたいなのや
ニョキニョキしたのや、、、

 

生命の律動が。
人間がもうこれは終末だと思っているその瞬間
彼ら(植物)は踊り狂っているんですね(笑)

 

ほんとに命は尽きないって思います。

-旅×dodo:Design・植物・ヘンプ-Artelier dodoのお散歩サイト-|Plants net

© 2021 Design・植物・ヘンプ-Artelier dodoのお散歩サイト-|Plants net Powered by AFFINGER5