龍泉寺の灯火会は日本のコムローイ祭?

2016年9月 中秋の名月の頃、連休を利用して天川・泥川に旅行に行きました。
その日の夜、宿泊先の旅館の目の前の龍泉寺で、灯火会というものに出会いました。
2020年はおそらくイベントはないと思いますので、思い出の記事としてシェアします。

洞川温泉に到着


大峰ホテル 丸文さんの裏手を流れる川

午前中、天河大辨財天社を参拝した後、洞川温泉に到着しました。
当日の宿泊先は「洞川温泉 大峰ホテル 丸文」さん。
秋の三連休直前に急に思いついた旅行だったので、なかなか宿泊先が見つからなかったのですが不思議とそこだけ1室空いていました。
泥川温泉郷のほぼ真ん中に位置し、その旅館のすぐ後ろ側は『龍泉寺』という広いお寺があります。


昼間の龍泉寺

お寺のwebサイトに「今年の灯火会は9月17日になりました」とあったのですが、よくわかっていなかったので「ふ~ん」というぐらいでした。今思えばとても失礼な話。

その時私は、午前中までいた天川との違いにびっくりしていました。
泥川温泉の建物や町の風情はとても有名で、特に夜のライトアップされた温泉街は、「ここは遊郭か?」と思うような禍々しさすら感じる美しさです。

この時はそういう意味でもなく、ただ単に先ほどまで見ていた天河神社付近の山々の神々しさに比べて、やたら人間味を感じる山だったことに驚いたのです。
ここは修験者の山…、そして天川は神々の山。こんなに近い場所なのに空気が全然違うんだなぁ。昼間は本当にそんな風に思っていました。

ロウソクの灯りを辿っていく

夜御飯の懐石料理の後、外に出ました。表のメイン通りは、すでに遊郭のような雰囲気でした。すぐ裏で灯火会が行われていることを知らない人もいるようにも思えました。ちょっともったいない。


ロウソクの灯を辿って行くとお寺の入り口に


だんだん灯りが増えていく


おお!ここは!?

ほどよい数の観光客。ロウソクの間をすり抜けていく人々の中から「天国はこういう景色やね」というような言葉が聞こえてきました。

昼の間に広いお寺の中は見ていましたので、大きな池があることはわかっていました。
ロウソクは地面に直接きれいに並べられたものや、池の水面に浮いているものなど様々に演出されていました。
想像を遥かに超えた、まさに幽玄の世界が広がっていました・・・。

龍泉寺 龍の口伝説

ところで龍泉寺にはこんな伝説があります。

【龍泉寺 龍の口伝説】
むかし、龍泉寺で働いていた夫婦に男の子ができた。
しかし、自分が白蛇の化身であることを知られた母親は、
乳の代わりに片方の目を与えて姿を消した。
その目が無くなると、再び龍の口から姿を現し、
もう片方の目も与えた。
そして、朝に六つ、暮れに七つの鐘を合図に
乳を飲ませに参ります、と言って泉に消えた。
今でも、龍の口の泉は、枯れることなく
大峰山修験者の清めの水となっている。

この話は「まんが日本昔ばなし」で見たような気がします。
「まんが日本昔ばなし」は、後半の1話がなぜか暗い悲しい話が多いんです。
そして昔話の男の人は、必ず見てはいけないものを見ます。
あの話は龍泉寺にまつわる昔話だったんですね!

「蟷螂の岩屋」の大蛇の伝説

それからもう一つ。

龍泉寺ができてから200年ほど後、
寺から1kmほど上流にある「蟷螂の岩屋」に
雌雄の大蛇が住みつき、人々を襲ったため、
修験者たちが訪れなくなり、寺も衰退した。
そこで、当山派修験道の祖とされる聖宝が、
真言の力で大蛇を退治し、寺を再興したとされる。

(ウィキペディアから)

大地のエネルギーがよほど強かったからでしょうか、蛇にまつわる伝説が沢山あります。

龍泉寺の灯火会

下手な文章は必要ありません。
ただただ夢心地。

この日の天気はあまり良くありませんでした。夜の9時頃にはパラパラと雨粒が落ちてきました。
昼間には普通にお寺の中を見学していましたから、この数時間の間に地元の方が一体どれぐらいの労力でこれだけのロウソクを並べてくれていたのか想像がつきません。

この後いっそう雨がひどくなる10時頃には、終了していたように思います。

翌朝はしとしと秋雨でした。
お寺はすでに何事もなかったかのように戻っていました。
一瞬の夢の世界、ありがたいものを見せていただきました。

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